ヒロセ・コサック

FULL SPEED TOWARDS FUTURE

大学反対

給付金の話になるたびに、ネット上で「院生も給付対象に入れろ」、「いい歳になって働いていないくせによくいうな」、「研究がこの国に必要なんだ」というくだらない合戦が繰り広げるようだ。こんな喧嘩何回も目にするうちに、もう見るに耐え難いとしか思わ…

外部生として東大物理工学科院試合格の経験談

暗くて長い受験を終え、僕はやっと東京大学物理工学科に合格することができました。しかし、外部生として、内部生と比べて情報が圧倒的に少なく、一緒に戦う仲間もいなかったので、準備期間ではとてつもなく辛くて、何回も諦めようとした。この辛い思いを後…

日本の特色ある性差別

大学に入ってから僕はずっと身の回りの同級生の言行に違和感をうっすらと感じているが、それは今まではっきりと言い出したこともないし、ちゃんと言葉でまとめることもできなかった。コロナのおかげで家で自分と会話する時間も増え、最近この違和感の根源は…

2020年は僕らの時代の1991年

2020年代は僕らの時代の1991年、否、1991を凌駕するほど歴史に刻まれる決定的な一年になるだろう。 2020年のパンデミック及びその一連の副産物の結果として、世界秩序と民族国家が崩壊し、資本主義とグローバル分業体制の経済システムも崩壊するだろう。これ…

仙台とは何か

仙台とは何か 旅するたびに、僕は自分に、仙台のメリットは何か、僕は仙台で何かが得られるかと問い続けている。もちろん僕がいま通っている東北大学は非常に素晴らしい大学であり、自分はかつて想像しなかった人々と出会い、想像しなかった生活を日々送り、…

市民社会とナショナル・アイデンティティの構築

前書き: この文章は今セメの社会学期末テストのレポートです。内容は非常に初級的なもので僕はあくまでも一般教養科目として社会学を履修し、あまり真面目に勉強しなかった。もし何か間違いやミスがあったり、違う意見があったりしたら、どうぞご気軽にコメ…

【ネタバレ無し】「世界をゆるがした十日間」ミクロからマクロまで十月革命を描いた素晴らしいドキュメンタリー小説

仙台の古本屋「あらえみし」に偶々出会った。今じゃ珍しいちくま文庫のバージョンです 「世界をゆるがした十日間」を読了した。一言いうと、この本は偉大である。さすがCombined Syndicates of Americanの指導者たる者(hearts of iron: kaiserreichのネタ)…

【軽くネタバレ】愛とテロと革命『蒼ざめた馬』(ボリス・サヴィンコフ著)レビュー

まず、一つ言っておきたいのは、僕が読んだ「蒼ざめた馬」の原題は「Конь бледный」、作者はロシア革命家ボリス・サヴィンコフだ。アガサ・クリスティの同じ題名の小説と間違えないように注意してください。 『蒼ざめた馬』はボリス・サヴィンコフの自伝的な…

ロシア白軍の合唱曲のススメ

ソ連の合唱曲はいくら素晴らしいと言っても、やはりその百曲ぐらいしかないので、すぐ(数年ぐらい)飽きてしまうよね。最近、ソ連の合唱曲の反対側となる白軍の合唱曲にハマっている。ここで自分のイチオシを紹介したいと思いう。 1,March of the White A…

神よ、我がソビエト連邦を返せ!

神よ、我がソビエット連邦を返せ! 1993年のある夜に、ロシア詩人ボリス・プリメロフ(Примеров, Борис Терентьевич)は自分の新しい詩『祈り(Молитва)』にこう叫んでいた。プリメロフはソ連時代に当局の批判者として活躍していたが、ソ連が崩壊した後の地…

ノヴゴロド経済史概要(英語)

前セメの英語授業の最後で、テーマ自由な英語のレポートが課せられた。それを際にして、このクソ長くて、中身がウィキペディアレベルも達せなった経済史のレポートを書いた。と言っても、これが自分の最初の真面目な英語アカデミックライティングだった。し…